この共感覚のメカニズムを解明する新たな手がかりは、 オランダのAmanda K. Tilot氏らが2018年3月5日にNational Academy of Sciencesで発表した論文に記載されています。 共著者の1人であり、マックス・プランク心理言語学研究所の所長でもある言語学・遺伝学教授Simon Fisher氏は、 「私たちは、共感覚を生物学的な現象と認識しています。 例えば、音に関する共感覚者が音を色として認識している時に脳をスキャンすると、 その共感覚者の脳は視覚と聴覚に関連する部分が両方とも活発になっていることがわかります」と述べました。 なお、1つの音に対して各共感者が異なる色を認識した場合、脳で活性化する部分はそれぞれ違います。 これらのことは、Fisher氏が以前に行った別の研究で示しました。